STORY

 

はじめまして。WHOLE FRESHのブランドディレクター、安藤順一です。

幼少期から今に至るまで、私の人生にはいつも犬という最高のパートナーがいました。

今まで一緒に暮らしてきた愛犬たちが私に与えてくれたものは計り知れません。

中学校の卒業アルバム。それぞれのクラスメートの「将来なりそうな職業」というアンケートがありました。

みんなが選んだ私の職業とは?

「犬博士」でした。

それほどまでに、私は犬好きとして知られていたのです。

 

両親が創業した有限会社ケイアンドドッグへ入社後は、

より多くの犬たちに永く幸せに過ごしてもらいたいという一心で事業に携わってきました。

愛犬と健康で永くともに過ごすためには、3つの大切なポイントがあります。

それは、「食事」「運動」「環境」。

現に犬の平均寿命は、医療や食事の進化により、ここ数年間で大幅に伸びてきました。

食事の時間になると、いつも嬉しそうに私のところにやって来る愛犬。

犬にとって食事とは、この上なく幸せな日課であることは間違いありません。

その食事を、「栄養を摂取するため」という目的だけで終わらせるのではなく、

「フレッシュで、とびきり美味しい」という要素を追加できるのなら?

犬だけでなく、一緒に暮らす家族の方も、より充実した日々を送れるのではないでしょうか。

さらに昨今の冷凍技術の進化や犬のビッグデータ蓄積によって、

これまでとはまったく異なる新しいドッグフードカテゴリーである

「ホールフード」が提供できるようになりました。

ホールフードとは、食材をできるだけ加工せずに栄養素をまるごと食べるという人間の食事法。

これをドックフードにも応用しているのです。

 WHOLE FRESHのホールフードが徹底的にこだわりぬいたのは、

素材の透明性と鮮度。

「ホールフード」のレシピは、アニコムグループの獣医師にレシピ監修をお願いしました。

アニコムグループの「予防型保険会社」の思想と、

私の考える「安心安全の食材をそのまま生かしたフード」の考えが合わさり、

新鮮な食材を使用した冷凍タイプのホールフードが誕生しました。

 

しかしレシピが完成するまでの道のりは、決して簡単なものではありませんでした。

現在、JKC登録数No.1の犬種であるトイプードル。

食材の匂いやサイズ、鮮度にとても敏感なグルメな犬種です。

試行錯誤を繰り返した結果、

美食家のプードルも満足のいく嗜好性と栄養の高い食材をセレクトすることに成功しました。

もちろん、食材の安全性も最優先に考えました。

私の地元の茨城県は、まさに食材の宝庫。

今回のレシピには茨城県の安心安全な、食材を使用したいと考えました。

特にメインの材料である鶏肉の選定には、加工工場を見学させて頂いたり、

実際に鳥を飼育している方のお話を伺ったりしました。

そこでたどり着いたのが、特別飼育鶏の「つくば鶏」。

特別飼育鶏とは、鶏の全飼育期間において抗生物質・抗菌製剤を一切投与せずに飼育している鶏です。

つくば鶏を飼育している方の想いに感銘を受け、この食材を使用したいという気持ちは一層高まりました。

 

次に取り組んだものは、愛犬が日々の食事タイムに使用する食器。

このドッグフードボウルの開発は、私が実家で長年一緒に暮らしたシーズーの愛犬、

ポロにまつわる悲しい体験も関係しています。

高齢犬になっても、ご飯もいつも完食するほど元気いっぱいだったポロ。

そんなポロにクッキーのおやつをあげることが、私にとって何よりも楽しみな日課でした。

しかしある日、ポロがいつもの様にご飯を食べていると、

フードが喉につまってしまい倒れ込んでしまったのです。

私たち家族は必死でご飯を吐き出させようとしましたが、

呼吸ができなくなったポロはものの数十秒で息を引きとりました。

非常に悲しいことですが、こういったドッグフードを喉に詰まらせる事故は、珍しいことではないのです。

その原因は、ドライフードの含有水分量や食べる姿勢に問題があるということを、

私は後になって知りました。

そこでWHOLE FRESHでは、健康で安全なフードだけではなく、

食べる際の姿勢を良い状態で維持できるフードボウルの開発も必須だと考えました。

すべては、ポロのような痛ましい事故にあう犬たちを減らすために。

もともとホールフードは水分の含有率が高く、食材は細かくカットされているので、

喉に詰まらせるリスクは少ないというメリットがあります。

さらに、食器の高さを上げ、角度をつけることで、口から胃まで通りやすい姿勢を確保できるのです。

食器のデザインや製作は、食と工芸の街、金沢を拠点に活動するクリエイター集団seccaが手がけました。

3Dプリンターを駆使し数種類のモックを作成することで、

実際の使用感を体験しながら、プロダクトの製作を進めることができました。

このようにして、seccaの独創的なデザインと緻密な設計を用いた、

画期的なドッグフードボウルが完成。

犬が心地よく食事できるように細部まで計算されているうえに、

美しいデザイン性も兼ね備えているのが特徴です。

 

WHOLE FRESHのコンセプトは“愛犬が味わう、最高の食事体験”を提供すること。

 

大切な家族のクオリティ・オブ・ライフを向上させるために、全力で取り組みます。